KDDIグループが提供する光回線サービスのauひかりとビッグローブ(BIGLOBE)光。
そのどちらを選ぶべきか、迷っている方も多いでしょう。
双方の料金や通信速度の違いについて詳しく分からず、選択に悩む場合もあるかもしれません。
この記事では、auひかりとビッグローブ光を徹底比較し、それぞれの特長やおすすめの利用者層について解説します。
どちらが自分に合っているのか判断したい方は、ぜひ最後までお読みください。
auひかりとビッグローブ光を7つのポイントで徹底比較
KDDIグループが提供する2つの光回線サービス「auひかり」と「ビッグローブ光」には、それぞれ異なる特徴があります。
このセクションでは、
重要な7つのポイントを比較し、自分に合ったサービスを選ぶためのヒントをわかりやすく紹介します。
通信速度
auひかりは、ビッグローブ光と比較して通信速度が大幅に優れている点が特徴。
そこで、具体的な速度を「平均ダウンロード速度」と「平均アップロード速度」の2つの指標から確認してみましょう。
auひかり | ビッグローブ光 | |
---|---|---|
平均ダウンロード速度 | 525Mbps | 241Mbps |
平均アップロード速度 | 522Mbps | 263Mbps |
ちなみにダウンロード速度は、動画視聴やオンラインゲームなど、データを受信する際の速度を示します。
この数値が高いほど、ストレスなく動画を視聴したりゲームを楽しんだりすることが可能。
一方のアップロード速度は、メール送信や動画ファイルの共有など、データを送信する際に関わります。
この数値が高いほど、ファイルを素早く送れことができますよ。
このようにauひかりの平均速度は、ダウンロードもアップロードもビッグローブ光を大きく上回っています。
特にダウンロード速度では約2倍の差があり、速度の違いを実感しやすいでしょう。
ビッグローブ光は、NTTが提供する設備を借りてサービスを展開している光コラボ回線の一種。
この方式では、複数の事業者が同じ回線を共有するため、通信速度が低下しやすい傾向があります。
一方、auひかりは独自回線を利用しており、専用の通信インフラを確保しているため、混雑が少なく安定した高速通信を実現。
このような違いにより、auひかりはビッグローブ光よりも優れた通信速度を提供しているのです。
対応エリア
対応エリアの広さでは、ビッグローブ光の方が優れています。
auひかりは沖縄を除く全国で利用可能ですが、一部地域では制約あり。
戸建 | マンション | |
---|---|---|
auひかり | 関西・東海エリアを除く | 全国(一部住宅を除く) |
ビッグローブ光 | 全国 | 全国 |
※2025年1月時点の情報
例えば、戸建て向けプランは関西や東海地方で利用できない場合が多く、マンション向けプランも設備が導入されている建物でのみ利用可能。
一方、ビッグローブ光はフレッツ光回線を活用した光コラボサービスであり、全国の都道府県に対応しています。
そのため、ビッグローブ光はauひかりが利用できないエリアでも、サービスを利用できる可能性があります。
どちらのサービスが利用できるかは、それぞれの公式サイトで確認可能。
そのため、自身の住んでいる地域で利用可能なサービスを、事前に調べることをおすすめします。
初期費用
光回線を契約する際、通信速度や料金に加え、初期費用も重要なポイント。
一般的に、初期費用として「工事費」や「他社違約金」が発生しますが、特に工事費が高額だと、契約をちゅうちょしてしまう方も多いのではないでしょうか。
さらに、他社からの乗り換えで違約金が発生している場合、違約金と工事費を両方負担するのは大きな負担になりがちです。
そんな中、初期費用を抑えられる回線を選べば、安心して導入できるでしょう。
では、auひかりとビッグローブ光の場合はどうでしょうか?
結論からお伝えすると、どちらも初期費用は「実質ゼロ」となります。
このため、初期費用の面では大きな差はありません。
以下に、初期費用についての概要をまとめました。
auひかり | ビッグローブ光 | |
---|---|---|
開通工事費 | 実質無料 | 実質無料 |
他社の違約金 | キャンペーンで無料 | キャッシュバックで無料 |
では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
工事費はどちらも実質無料
まずは工事費についてですが、auひかりの工事費は33,000円~41,250円。
ビッグローブ光では18,260円~28,600円がかかりますが、実際にはどちらも「実質無料」となっています。
「実質無料ってどういうこと?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
その仕組みは簡単です。
工事費は分割払いで請求されますが、その分、毎月のインターネット料金から同額が割引されるため、実際には工事費を支払う必要がありません。
auひかりもビッグローブ光も、この仕組みを採用しており、どちらも工事費の負担は実質ゼロになるのです。
違約金もどちらも実質無料
つぎに、他社から乗り換える際に発生する違約金について説明します。
他社の回線を解約する際、違約金が発生する場合がありますが、乗り換え先の回線がその費用を負担してくれるキャンペーンを行っている場合もあり。
例えば、auひかりでは、最大30,000円までの違約金を還元するキャンペーンを実施しています。
手続きとしては、まずお客様が違約金を支払い、その後同額がauひかりから還元される仕組みとなっています。
これにより、実質的に違約金の負担額は0円。
一方、ビッグローブ光では違約金還元のキャンペーンはありませんが、その代わりとして30,000円のキャッシュバックを提供。
この金額は、通常の違約金を上回るため、結果的に負担を相殺できるケースが多いです。
つまり、どちらの回線も、初期費用に関しては負担がほとんどないと言えるでしょう。
そのため、初期費用の観点ではどちらを選んでも安心。
月額料金
光回線を選ぶとき、通信速度が速いのは魅力ですが、やはり気になるのは月額料金では?
どれだけ回線が速くても、料金が高すぎると選びづらいものです。
結論から言うと、auひかりとビッグローブ光の月額料金は、ほぼ同じ水準です。
そのため、同じ料金であれば通信速度の速いauひかりを選ぶほうがお得と言えるでしょう。
そこで、具体的な料金をごらんください。
auひかり | ビッグローブ光 | |
---|---|---|
ホーム(戸建て)タイプ | 5,610円 | 5,478円 |
マンション(集合住宅)タイプ | 3,740円~5,500円 | 4,378円 |
以下でそれぞれの料金について詳しく説明します。
ホームタイプ(戸建て):長期利用するほどauひかりが安い
ホームタイプ(戸建て)の場合、ビッグローブ光の月額料金が132円ほど安いことがわかりました。
この差額を見ると「ほぼ同じ」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ただ、年間で考えるとビッグローブ光のほうが1,584円お得になります。
そのため、一見すると「ビッグローブ光のほうが良いのでは?」と思うかもしれません。
しかし、auひかりのホームタイプ(戸建て)は、利用年数に応じて料金が段階的に安くなる仕組みとなっているんです。
auひかり | ビッグローブ光 | 差額 | |
---|---|---|---|
1年目 | 5,610円 | 5,478円 | 132円 |
2年目 | 5,500円 | 5,478円 | 22円 |
3年目以降 | 5,390円 | 5,478円 | -88円 |
このように、利用年数が長くなるほどauひかりは料金が安くなり、3年目以降は月額88円の差でauひかりがビッグローブ光を上回ります。
短期間の利用であればビッグローブ光が安いですが、長期利用を考えるならauひかりのほうがお得。
マンションタイプ(集合住宅):どちらも料金差はほぼなし
マンションタイプ(集合住宅)では、料金に幅があるのが特徴。
これは建物ごとに配線方式が異なり、複数のプランがあるためです。
ここでは、「マンションギガ」と「マンションミニギガ」という代表的なプランで比較してみましょう。
auひかり | ビッグローブ光 | |
---|---|---|
マンションギガ | 4,455円 | 4,378円 |
マンションミニギガ | 5,500円 | 4,378円 |
結果として、ビッグローブ光のほうが月々77円~1,122円安いことがわかりました。
ただし、特に「マンションギガ」タイプでは料金差が小さいため、どちらを選んでも大きな違いはないと言えるでしょう。
そのため、通信速度やサービス内容を基準に選ぶのがおすすめ。
スマホとのセット割引
auひかりとビッグローブ光は、どちらもauやUQ mobileのスマホと組み合わせることで割引を受けられます。
これらの割引を利用すると、スマホ代が最大1,100円オフ。
ただし、セット割引を適用するには、光回線とあわせて光電話を契約する必要があります。
そのため、光電話を契約しない場合は、セット割引が利用できないので注意してください。
プロバイダ
auひかりでは、@nifty、@T COM、ASAHIネット、au one net、BIGLOBE、DTI、So-netの中から好きなプロバイダを選べます。
どのプロバイダを選んでも、月額料金や最大通信速度に違いはありません。
一方、ビッグローブ光はプロバイダがBIGLOBEに固定。
フレッツ光回線とBIGLOBEのセットサービスのため、他のプロバイダを選べなくなっています。
解約費用
光回線サービスを解約する際には、契約解除料や工事費の残額、場合によっては撤去工事費が発生する場合があります。
プラン名 | 契約解除料 | |
---|---|---|
auひかり | ホームずっとギガ得プラン | 4,730円 |
ホームギガ得プラン | 4,460円 | |
マンションお得プラン | 2,730円 | |
マンションお得プランA | 2,290円 | |
ビッグローブ光 | ファミリータイプ | 4,230円 |
マンションタイプ | 3,360円 |
どちらのサービスも、契約解除料に大きな差はありません。
ただし、これらの費用は契約更新月以外の月に解約した場合にのみ請求されます。
また、工事費を分割払いしている場合は、残額を一括で支払う必要があります。
さらに、解約時に撤去工事が必要になる場合もあり、auひかりでの費用は31,680円かかるのに対し、ビッグローブ光では無料。
auひかりがおすすめな人
まずは、どんな人にauひかりが向いているのかを見てみましょう。
通信速度を重視する人
通信速度を最優先に考える方には、auひかりがおすすめ。
2025年1月時点のデータでは、直近3か月間の通信速度がビッグローブ光を大きく上回り、光回線全体の平均速度も超えています。(参考:みんなのネット回線速度)
そのため、オンラインゲームやテレワークを快適に楽しむことができます。
もちろん、ビッグローブ光でも十分な速度を持っていますが、少しでも速い回線を求めるなら、auひかりを選ぶと良いでしょう。
プロバイダを自由に選びたい人
プロバイダ選びにこだわりがある人にも、auひかりはおすすめ。
auひかりでは、自分の好きなプロバイダを選択可能。
一方、ビッグローブ光はBIGLOBEとのセット契約が必須です。
このようにプロバイダに特定の希望がある方には、auひかりがぴったりなんです。
\auひかりの評判などの情報をチェックする/
ビッグローブ光がおすすめな人
次に、ビッグローブ光がどんな人に適しているかを確認してみましょう。
auひかりのエリア外に住んでいる人
ビッグローブ光は、auひかりの提供エリア外に住んでいる方に向いています。
auひかりの戸建て向けプランは関西や東海エリアでは使えない場合があり、集合住宅でも設備が整っていないと利用できません。
その点、ビッグローブ光はフレッツ光の回線を利用した光コラボサービスのため、全国どこでも利用可能。
そのため、auひかりが使えないエリアでも、ビッグローブ光なら利用できる可能性が高いといえるでしょう。
フレッツ光や光コラボを使っている人
すでにフレッツ光や他の光コラボを利用中の方にも、ビッグローブ光がおすすめ。
auひかりに乗り換える場合は回線工事が必要で、工事費も発生します。
一方、フレッツ光や光コラボからビッグローブ光へ乗り換える場合、回線工事は不要のため工事費はかかりません。
また、auひかりには工事費が実質無料になる特典がありますが、解約時期によっては工事費の残額が一括請求される場合があります。
その点、工事費が最初から不要なビッグローブ光なら、そうしたリスクを気にする必要がないでしょう。
\ビッグローブ光の評判などの情報をチェックする/
【まとめ】auひかりとビッグローブ光を徹底比較
auひかりとビッグローブ光は、どちらもKDDIグループが提供する光回線サービスですが、それぞれ異なる特長があります。
通信速度を重視し、安定した高速インターネットを求めるなら、独自回線を使用するauひかりがおすすめ。
一方で、エリアの広さや回線工事が不要で手軽に導入できる場合が多いビッグローブ光は、現在フレッツ光や光コラボを利用中の方に向いています。
月額料金や初期費用には大きな差がないため、選択のポイントは提供エリアや通信速度の優先度となるでしょう。
auひかりとビッグローブ光それぞれのサービスの特長を踏まえ、自分の生活スタイルやエリアに合った光回線を選んで、快適なネット環境を手に入れてください。