「auひかりとフレッツ光、どっちが自分に合っているのかわからない…」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
結論として、利用可能なエリアに問題がなければ、auひかりがおすすめ。
その理由は、auひかりには一部地域で利用できないという制約はあるものの、提供エリア内ではコスト面や通信性能の点でフレッツ光より優れているためです。
この記事では、auひかりとフレッツ光サービスの違いを比較して詳しく解説します。
auひかりとフレッツ光の違いを比較
auひかり | フレッツ光 | |
---|---|---|
提供エリア | 戸建住宅:関西・東海エリアを除く 集合住宅:全国 |
全国 |
平均回線速度 | ダウンロード:525Mbps アップロード:477Mbps |
ダウンロード:272Mbps アップロード:216Mbps |
月額料金 | 戸建:6,160円~ マンション:4,730円~ |
東日本:戸建5,280円~ / マンション5,280円~ 西日本:戸建4,180円~ / マンション4,180円~ |
設置費用 | 無料 | 3,300円~22,000円 |
スマホセット割 | auスマートバリュー(1台あたり最大1,100円割引) | なし |
プロバイダの選択肢 | 最大8社 | 300社以上 |
テレビサービス | 専門チャンネル(映画・アニメ・スポーツ) | 地デジ・BS放送、スカパー! |
キャンペーンと特典 | キャッシュバック:最大126,000円 工事費:無料 |
キャッシュバック:最大79,000円 料金割引:西日本限定 |
違約金 | マンション:2,290~2,730円 戸建:4,460~4,730円 |
マンション:2,200円 戸建:4,400円 |
他社回線への乗り換え | 手続きが複雑で回線工事が必要 | 光コラボ回線へ工事不要で簡単に乗り換え可能 |
auひかりはKDDIが独自の回線を提供しており、プロバイダ料金込みのシンプルでお得な料金設定が魅力的。
さらに、auひかりは独自回線を使用しているため、フレッツ光のように他のユーザーとの回線共有による混雑が少なく、より安定した通信速度を維持できる点も強みです。
一方、フレッツ光は、NTT東日本およびNTT西日本が提供する光回線サービス。
プロバイダ契約が別途必要となるため、他社の光回線サービスと比較して月額料金がやや高めなのが特徴。
auひかりとフレッツ光のどちらのサービスが自分に最適なのか、各項目を参考にじっくりみて検討してください。
サービス提供エリアの比較
まずは、auひかりとフレッツ光が、どのエリアで利用できるのかを見ていきましょう。
提供エリアとは、サービスを利用できる地域のことを指します。
サービスの利用可否は、その地域に必要な通信設備が整っているかどうかによって決まります。
auひかりとフレッツ光の提供エリアは以下の通り。
auひかり | フレッツ光 | |
戸建住宅 | 関西・東海エリアを除く | 全国 |
集合住宅 | 全国(一部を除く) | 全国 |
提供エリアを比較すると、auひかりは一部の地域で提供されていないため、全国対応のフレッツ光の方が利便性が高いと言えます。
また、「なぜauひかりは関西・東海エリアで利用できないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
auひかりが関西・東海エリアで利用できない理由
auひかりの戸建て向けサービスが関西・東海エリアで提供されていない理由は、既存の通信事業者との競合を避けるため。
この地域には「eo光」や「コミュファ光」といった他社サービスがあり、競争を回避するために、特定の地域ではauひかりの提供が制限されています。
対象都道府県 | |
---|---|
関西エリア | 大阪府、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県、兵庫県、福井県(嶺北地方) |
東海エリア | 愛知県、静岡県、三重県、岐阜県 |
これらの地域では、今後も提供が難しいと予想されます。
auひかりマンションタイプが導入されにくい理由
auひかりのマンション向けサービスは、対応している建物が少ないのが現状。
その理由は、auひかりを導入すると他の光回線サービスが利用できなくなる点にあります。
光回線を導入する際には、屋外から建物内に回線を引き込む必要があり、戸建て住宅では住民の判断で導入できますが、マンションなどの集合住宅では管理会社の許可が必要。
なお、フレッツ光やドコモ光、ソフトバンク光などは回線設備を共有できるため、入居者は自由にプロバイダを選べます。
しかし、auひかりは独自回線のため、導入後はauひかりしか利用できません。
そのため、管理会社としては、選択肢が限られるauひかりの導入に慎重になりがちです。
さらに、管理会社に相談しても新規導入が難しいのが現状。
なぜなら、auひかりは新たなマンションタイプの引き込みを受け付けていないからです。
そのため、提供エリアの拡大が進まず、利用可能なマンションが増えない状況が続いているんです。
インターネット回線速度の比較
ここでは、インターネット回線速度について比較しました。
まず、各光回線の公式サイトに記載されている通信速度は「最大速度」であることを理解しておきましょう。
そのため、回線速度を比較する際には、「実際の平均速度」に注目することが大切。
以下の表は、両回線の平均速度を示しています。
マンションタイプでは、建物の構造や同じ回線を使用する人数によって速度が変動するため、正確な比較が難しいため戸建プランのデータを利用。
auひかり | フレッツ光 | |
---|---|---|
平均ダウンロード速度 | 525Mbps | 272Mbps |
平均アップロード速度 | 477Mbps | 216Mbps |
この結果から、auひかりの「ダウンロード速度」と「アップロード速度」は、フレッツ光の約2倍の速さであることがわかりました。
ちなみに、Mbps(メガビット・パー・セカンド)とは、1秒間に送受信できるデータ量を示す単位。
通信速度を表す際によく使われ、「上り」はデータの送信、「下り」はデータの受信を意味します。
月額料金の比較
次に、auひかりとフレッツ光の月額料金について比較しました。
ただし、auひかりとフレッツ光の料金は単純に比較できません。
その理由は、auひかりの料金にはプロバイダー料金が含まれているのに対し、フレッツ光ではプロバイダー料金が別途必要だからです。
プロバイダーとは、家庭にインターネットを提供するサービス事業者のこと。
光回線(auひかりやフレッツ光)とプロバイダーの両方を契約すると、インターネットを利用できるようになります。
今回の比較では、フレッツ光に大手プロバイダーの平均的な月額料金(¥1,100)を加えた金額で検討。
auひかり | フレッツ光 | |
---|---|---|
戸建 | 6,160円~ | 東日本:5,280円 ~/西日本:4,180円~ |
マンション | 4,730円~ | 東日本:5,280円 ~/西日本:4,180円~ |
月額料金の差はそれほど大きく感じないかもしれませんが、年間で計算するとかなりの差が生じる可能性があります。
そのため、長期的に見るとauひかりの方がコストを抑えられると言えるでしょう。
なお、今回は大手プロバイダーの平均料金を基準にしましたが、月額¥500程度の格安プロバイダーもあります。
ただし、格安プロバイダーを選ぶ際には、サポート体制や通信速度に注意が必要。
設置費用の比較
つづいて、auひかりとフレッツ光の設置費用を比較してみましょう。
auひかり | フレッツ光 |
---|---|
無料 | 3,300円~22,000円 |
auひかりでは、新規契約時の工事費が無料となるキャンペーンを実施しており、初期費用がかかりません。
一方、フレッツ光では3,300円から最大\22,000円の工事費が必要。
フレッツ光の工事費は、契約する住居に既存の回線設備があるかどうかによって異なります。
設備が整っていれば工事の手間が省け、費用を抑えられます。
また、フレッツ光の回線はNTTのインフラを利用しており、他の光回線サービスと共用可能。
そのため、賃貸住宅では以前の住人が同じ回線を利用していた場合、新たな工事が不要となる場合もあり。
なお、紹介している工事費用は標準工事に基づくものであり、休日や夜間の工事、建物の構造によっては追加料金が発生することがあるので、事前に確認しておきましょう。
スマホセット割の比較
特定のスマホキャリアと光回線をセットで利用すると、料金が割引される「スマホセット割」についてauひかりとフレッツ光を比較しました。
auひかり | フレッツ光 |
---|---|
1台あたり最大1,100円/月 | 割引なし |
auひかりでは「auスマートバリュー」という特典があり、auのスマホを利用している家族全員が1台あたり最大1,100円の割引を受けられます。
一方、フレッツ光にはこのような特典はありませんでした。
auスマートバリューを利用すると、家族全員のスマホ料金がauひかりの月額料金を上回ることもあり非常にお得です。
auスマートバリューの適用条件については以下の通り。
ただし、auスマートバリューを利用するには、申し込みが必要。
auひかりの店舗や電話で申し込む場合、担当者が案内してくれますが、オンライン申し込みの場合は「my au」から手続きする必要があります。
なお、スマートバリューはauひかりの開通前でも、申し込みをした日から適用されるため、早めの手続きがおすすめ。
また、固定電話サービスの料金は550円/月ですが、スマートバリューの適用を受けるために契約するのも一つの方法といえるでしょう。
プロバイダの比較
フレッツ光は、豊富なプロバイダの中から選べるのが大きな魅力。
auひかりでは最大8社のプロバイダから選択できるのに対し、フレッツ光では300社以上の中から選べます。
プロバイダの選択肢が多いと、各社のサービス内容やキャンペーンをじっくり比較し、自分にぴったりのプランを見つけやすくなります。
また、契約後に不満が出た場合でも、豊富な選択肢の中から別のプロバイダへスムーズに変更できるのも大きなメリット。
そのため、プロバイダ選びを重視したい方や、じっくり比較検討したい方には、フレッツ光がおすすめ。
テレビサービスの比較
フレッツ光では、地上デジタル放送やBS放送を視聴できる「フレッツ・テレビ」サービスを提供。
一方、auひかりでは地デジやBS放送を視聴することはできません。
また、フレッツ光ではスカパー!を契約すると、さまざまな専門チャンネルを楽しめます。
ただし、一部の地域では「フレッツ・テレビ」の提供がないため、利用を検討する際は事前に確認が必要。
auひかりでは地デジの視聴はできませんが、映画やアニメ、スポーツなどの多彩な専門チャンネルが充実。
さらに、NetflixやYouTubeなどの動画配信サービスをテレビで楽しむことも可能。
アンテナなしでテレビを視聴したい方にはフレッツ光、豊富な専門チャンネルを楽しみたい方にはauひかりがおすすめです。
そのため、ライフスタイルに合わせて、auひかりとフレッツ光のどちらかを選択してください。
キャンペーンとキャッシュバックの比較
auひかり | フレッツ光 | |
---|---|---|
キャッシュバック | 最大126,000円 | 最大79,000円 |
月額料金割引 | なし | 西日本エリア限定で最大2年間 |
乗り換え費用補助 | 最大30,000円 | なし |
電話サービス割引 | 最大35ヶ月無料 | なし |
開通工事費 | 実質無料 | 通常費用発生 |
キャンペーンやキャッシュバックの内容を比較すると、auひかりの方が特典が充実しています。
特に、お得な申込窓口を利用すれば、最大126,000円の還元が適用され、公式特典との併用も可能。
一方、フレッツ光では最大79,000円の還元になっています。
違約金の比較
auひかりとフレッツ光(西日本エリア限定)の両方とも、契約期間内に解約すると違約金が発生。
auひかり | フレッツ光 | |
---|---|---|
マンション | 2,290~2,730円 | 2,200円 |
戸建て | 4,460~4,730円 | 4,400円 |
違約金の金額は、契約プランや期間によって異なりますが、2021年の法改正により、月額料金を超えない金額に設定されており、最大でも約5,000円程度に収まります。
また、フレッツ光の東日本エリアでは、違約金が発生するプランの新規申し込みを停止しており、2023年10月以前に契約した場合のみ、マンション契約で1,650円、戸建て契約で4,950円の違約金がかかります。
他社回線への乗り換えの違い
他社の光回線へ乗り換える場合、フレッツ光の方が手続きが簡単で、乗り換えやすさの点で優れています。
特にフレッツ光を利用していると、「光コラボレーション」光コラボ回線へスムーズに移行可能。
光コラボとは、フレッツ光の回線を利用し、各プロバイダーが独自のサービスを提供する光回線のことを指します。
光コラボでは基本的に回線工事が不要なため、手続きがシンプルで短期間で完了。
一方、auひかりから他社回線へ乗り換える際には、既存回線の撤去や新しい回線の開通工事が必要となるため、手続きが煩雑になり、コストも発生する可能性があります。
将来的に他社回線への乗り換えを検討している場合は、手続きが容易なフレッツ光を選ぶと便利でしょう。
auひかりが向いている方
auひかりは多くの方におすすめですが、特に以下のような方にピッタリ。
auひかりは、フレッツ光と比べて通信速度が速いため、ストレスなくインターネットを楽しみたい方におすすめ。
現在フレッツ光や光コラボを利用していて速度に不満がある場合、auひかりに乗り換えると、より快適なインターネット環境が得られるでしょう。
また、auやUQモバイルのスマホをお使いの方は、光回線とのセット契約により、スマホの料金をお得にすることができます。
さらに、auひかりの工事費は実質無料ですが、一定の契約期間満了が条件。
そのため、auひかりを途中解約すると残りの工事費を一括で支払う必要があり、割引も受けられなくなるため要注意。
なお、auひかりのホームタイプは3年、auひかりのマンションタイプは2年の契約期間をしっかり利用できる方におすすめ。
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フレッツ光が向いている方
フレッツ光は、以下のような方に適しています。
フレッツ光では、好きなプロバイダを自由に選べるため、特定のプロバイダにこだわりのある方に向いています。
プロバイダごとに速度やサービスが異なるため、さまざまなプロバイダを試してみたい方にもおすすめ。
また、フレッツ光を利用するとポイントが貯まり、貯めたポイントは商品と交換できるため、ポイントを活用したい方にも適しています。
ただし、フレッツ光は夜間などの混雑時に速度が低下する場合があるため、回線速度を最優先しない方や、夜間の速度低下を気にしない方に向いているでしょう。
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【まとめ】auひかりとフレッツ光の違い
auひかりとフレッツ光は、それぞれに特徴のある光回線サービス。
auひかりは、KDDI独自の回線を利用しているため、回線の混雑が少なく安定した高速通信が可能。
さらに、プロバイダ料金が込みのシンプルな料金プランや、au・UQモバイルとのセット割引がある点も魅力です。
ただし、関西・東海エリアでは、auひかりは提供されていないため注意が必要。
一方、フレッツ光は全国対応で、対応エリアの広さが強みです。
また、フレッツ光では300社以上のプロバイダから選べる自由度が高く、自分に合ったサービスを見つけやすいのが特徴。
さらに、光コラボへの乗り換えがスムーズにできるため、将来的な選択肢の幅も広がります。
ただし、プロバイダ料金が別途かかるため、総額ではauひかりよりやや高くなる場合もあるでしょう。
そのため、自分の住んでいるエリアやインターネットの利用目的、コスト面をしっかり比較し、auひかりまたは、フレッツ光の最適な光回線を選んでください。